2015年7月10日金曜日

お喋りと嫌な奴

こんばんは。
先程、ネットプリント第四弾「ジュリ」の配信を開始いたしました。

セブンイレブン→【60861217】
ファミマ・ローソン他→【3THGAUJ6LF】

どうぞよろしくお願いいたします。


さて、近ごろいろいろ忙しく、家族以外のひとと雑談をすることがほとんどありませんでした。ひととしゃべるのが苦痛なときもあるので、喋らないと死ぬってタイプではないのですが、ブルーなことが多かったのはひととあまりにも話さなかったせいかなあと思いました。

今日、髪を切りに行ったんです。実に春以来。ものぐさですね。
人並みには着飾ることも好きではありますが、なんといっても美容院というあの空間が苦手で、つい敬遠してしまいます。いつも行く美容院のひとは、もう了解しているのか、お喋りすることもあまりありません。
が、今日はいつもと違う曜日に行ったせいか、はじめての美容師さんに担当してもらうことになったんですね。男性の美容師さんでした、そもそも店にいるのも初めて見た。

その人がまあ喋る喋る。そして落山に喋らせる。すさまじかったです。いままで髪を切ってもらったどの美容師さんの中でも、いちばんじゃないかと言うくらいに、会話能力が高いんです。すごかった。こわかった。
この技術っておそろしいんですよ、知らないうちに本音を引き出されて、あっちはそれを読んで欲しい言葉でヨイショしてくる。いや、もっとあたりさわりなくてもいいのではとしり込みするくらいの勢いで喋られて、喋って、帰る頃には気持ちも軽くなって、褒められていい気分で、と、まんまとのせられたのです。

頭の回転がすごく速いんだなあと。わたしが外面モードでめちゃくちゃに毛を逆立てて臨んだにも関わらず、けっこう悔しい思いをしました。回転はやい人としゃべるのは、楽しいのですが不愉快でもあり、かつ、冷や冷やしますよね……。


そしてそういうひとはえてして「嫌な奴」であることが多いとも思ったのでした。嫌な奴でしたよその美容師さん。そもそもこちらにしゃべらせて箇所箇所でサービスで褒めてくるっていうのが嫌味なんだけど、それをサービスとしてやってますっていうのをちらちらほのめかしてくるんですよ。わたし散々喋らされた挙げ句に「計算高いね」とか言われて、めちゃくちゃ腹立ちました。それでも楽しいし、お互い了解のうえでの応酬なんですけど、ほんと嫌味っぽいというか、嫌なやつでしたよ!(すごく褒めてる)


打てば響く会話ほど心よいものもないなあと痛感したのも事実です。そんな風にしゃべることのできるひとと久しくあっていないので、髪を切るついでのサービスで得したなあと思ったのでした。そのあと原稿、けっこう進んだんですよ。やっぱり外部の刺激って、わたしには必要なんだなあと。

もっといろいろなひとといろいろなお喋りがしたいと思いつつ。こういうブログとか、Twitterとか、なんだか頭が鈍そうなことしか書けなくて、いや喋り出したらわたし、もう少ししゃっきりしているんです、って、どこの誰へもわからないけれど言いたくなることがあります。

とはいえ人見知りがひどいので、なんだか複雑ではあるのですが。お喋りは好きなんです。
文芸界隈の方々といつかもっとお喋りしたい落山であった。


落山 羊

2015年7月4日土曜日

名づけや、悲しむことや、アリスのこと

本日で、ネットプリント第三弾「カフェテラスに拡散する夜」の配信が終了します。
出力して読んでくださったかたがた、ありがとうございました。第四弾も近いうちに配信します。どうぞよろしくお願いします。


昨晩、ひとつ原稿を上げました。それを今、プリントアウトして読み直して、「ヤ、これは不思議の国のアリスだ」と思いました。近ごろの作品の中では最もよくかけたんじゃないかなあと。そういうものは、アイデアの時点で何かが迸っていて、書き終わるととても疲れます。

よく書けたから、本当はけっこう、10月の新刊に収録したいのですが。

おそらくは山猫のサークル誌に掲載するんじゃないかなあと思います。ここでしか読めないことになってしまうと惜しいなあとちょっともだもだしてしまうのですが、いずれ再録するでしょう、きっと。サークル誌のほうを手に取ってくださるともっと嬉しくはあるのですが。




これはハムケツです。ちょっと流行っていましたよね、要するにハムスターの尻です。

今日、お迎えしました。またジャービルを飼いたい気持ちがあったのですが、近隣のペットショップではとうとう取扱店が見つからず。初心にかえってハムスター。運が良かったです、好きな毛色のパイドのジャンがリアンハムスターがいたんです。以前も一度だけパイドの子を飼育していました。その子はノーマルパイドだったのですが、この子はブルーパイドで、すごくすてきな色合いをしています。ただし、四か月のペットショップ生活のために肥えてはおりますが。

メンメンという名まえです。

ペットブログをつづろうという話ではなく、名づけの話です。ちなみに今まで飼ってきたペットの名まえは、タンタン、モンモン、ボンボン、ブンブン、ジャビエル、そして現在のメンメン。おどろくべき安易と単調です。ペットに人間じみた名まえをつけるのは苦手です。なんなら、ジャビエルの場合などほとんど種類の名まえです。

ペットが人間に見えてくる現象が苦手でした。ペットの中に人間性を見出してしまえば、自分はいったいどうやってペットと接していいのか、見失ってしまいそうになります。ほんの小さなげっ歯類に対してだからこその思いでしょうかね。愛らしく小さな生き物は、わたしの中ではあくまでも「小さきもの」でなければなりません。

今日ペットショップでこの個体を見ながら思いました。悲しんでいるように見られるくらいならば、わたしは薄情と思われていた方がいいなあ、とか、そういうことを。ああ、難しい。悲しむのが苦手です、きっと。生きているものがすきだからです。きっと。

そんな風に考えていたら、昨晩完成させた小説が、とてもいいラストに運ばれていて、わたしの頭で言葉になるには一晩かかったことを、小説が先取りしているようでおもしろかった。わたしの頭がそのラストを無意識になぞるように、すり寄っていったのか、それともわたしの頭がどこかで理解していたことを書き出していたのか、どちらなのでしょうね。

前者な気がします。デジャヴの多い日常なので、きっと、いまさっき知ったことを百年前から知っているという風にしてしまう悪い手癖があるのです。昨日書きあげた小説のタイトルは「シベリヤ迷宮殺人譜」です。まるで不思議の国のアリス!

さて、どのようなリアクションを得られるでしょうか。広く届けるには時間を要する作品かもしれませんが、いずれどこか、サークル誌以外でも表に出せたらいいと思います。



落山 羊