2015年10月21日水曜日

文フリ東京まで一か月くらい、の告知


こんばんは!

先日のテキレボはおつかれさまでした!

感想をいただいて嬉しい気持ちになったり、戦利品からつながることのできた素敵なひとびとのツイートを見たりしながら、かのイヴェントの余韻にひたったりしている落山です。

 

先日、来る11月23日月曜祝日の文学フリマ東京のスペース配置が発表されました。

ヲンブルペコネは一階の【A-27】です。壁サークルです!(はたして)

同時にWEBカタログも公開されておりますので、リンクを貼っておきますね~。みなさまどうぞ、ご活用ください。かくいう自分はあまり使わないのですが、便利であることは認識しています。

自分は配置図に大きく赤マルをつけないと思い出せないのであった。

 

 

さてそんな文学フリマに向けまして、暗躍しております。

テキレボで初売りした『ラプラスの新悲劇』を新刊として持っていくのですが、ほかにも何か出したいなーともだもだしているのです。しかしちょっと、かなり、いろいろと込み合っており、ここ二ヶ月くらい修羅道で弁慶の立ち往生をしている気分で生きているので、実現は疑わしいです。もし出たらラッキイ、くらいの気持ちでぬるく見守っていただければさいわいです。

 

本日ブログを書いたのはお品書きおよび、寄稿先のお知らせをしたく思ったからなのでした。

 

★ヲンブルペコネ【A-27】←入口はいって、右手の壁です。

……新刊『ラプラスの新悲劇』、既刊『ドライ・メライ・ドーリーズ』増刷分と『うつくしき貌』ほか、無料配布本を三種類か四種類持っていきます、たぶん。

 

★山猫文学会【F-31】←入口はいって、左手の壁の、さらに一番奥あたりです。

……新刊『e526 #4』とコピー誌があるはずです。こちらの『e526』には「アンブレ・ラ・プソディ」という一篇を寄せております。傾向としては無料譜配布本や先日のテキレボアンソロのような作風です。ご参考までに。

 

★ニライカナイ【B-16】←落山のスペースとお向かいの列ですね。

……冊子名がまだわからないのですが、「メンヘラ」をテーマに掲げた本に一篇「パンゲアとゴンドワナの破局に際した鰐たちの運命」という短篇を寄せています。テーマがテーマなので大層頭を悩ませた結果、さして「メンヘラ」ではない小説になってしまいました。が、個人的にかなり気に入っている作品でもありますので、読んでいただけたらなあと思います。他の作品もけっこうおもしろかったです。

 

冊子の形式になるのは自スペースと、山猫文学会、ニライカナイの寄稿二作品となっております。おそらく崩れる本棚さまのフリーペーパー「パラレル本棚」でもお世話になる予定ですので、そちらはかなり短いものとなりますが、多分崩れるさんがばらまきまくってくれるのではないでしょうか。あれ、どうだろう。わかんない。

 

けっこういろんなところに書いたかなと思うのですが、どうでしょうかね。寄稿たのしいです。誘っていただければ案外ひょいひょいついていくので、自分のキャパを忘れるということもなくはないのですが、たのしかったです。

 

 

お知らせはこんなものでしょうか。

そういえばネットプリントも再開しておりまして、twitterのほうでたびたび宣伝しておりますのでそちらご参照ください。継続して、20本くらい溜まったら大きめの本にしたいなって思ってます。まだまだです。

 

まあ文フリ東京もまだ一か月先です。寄稿先のことも詳細わかり次第、しつこく告知してゆくので、どうぞよろしくお願いしますね!

 

 

 

落山 羊

 

 

 
◎近況
今更になってアゴタ・クリストフの『悪童日記』を読みました。それから一気に『二人の証拠』『第三の嘘』、と読み進めてぶはーっとなったりなど。ドライなのに生々しい文章、かたり、なのにすばらしく面白くってもう。これはやっぱり映画も観るべきなのでしょうかね。わたしももっと淡々と、もっと生々しく、もっと底抜けにおもしろいものを書きたい。そこにノスタルジックななにかがあって、このシリーズほんとうにすごいなあと惚れ惚れしてしまいました。多忙でくたばりかけです。

2015年10月10日土曜日

Text-Revolutions2 (テキレボ2)レポート


こんばんは、グロッキーでテキレボに参戦しボロボロと忘れ物をし、ぐったりして帰って即寝ていた落山です。目が醒めません。

 

 

さて、本日は初参加のテキレボでございました。

終始テンションが低かったのですがそれは主には眠気のせいで、じつはいろいろとお買い物を楽しませてもらいました。

 

【ヲンブルペコネ】としましては、新刊『ラプラスの新悲劇』を(紆余曲折の末)無事頒布できて、なによりもまず安心というところです。サークル入場後、自分の荷物を確認したときの安堵感はほんとうにすごかったです、ある意味あそこが今日のピークだった……。

 

『ラプラスの新悲劇』をお求めくださったかたがた、ありがとうございました!お買い物代行でもどなたか買ってくだすったようで、うれしかったです。また、テキレボアンソロを見てブースへ来てくださったかたや、無料配布スタンプラリーのかたも結構な人数いらっしゃいまして、静かながらも退屈しない時間でございました。

 

新刊の次回の頒布は11月23日の文学フリマ東京となりますので、テキレボに来られなかったかたはぜひに文フリでお会いしましょうね!

 

 

さて、テキレボについてちょろっとレポートでもしましょう。

 

朝、釣銭を忘れて三マス戻る。財布にお金が入っていない三マス戻る。予定の電車に乗れない三マス戻る。

 

そんな風にわたくしの朝ははじまりましたが、ちゃんと開場前に扉の前で待機できたのでえらいです。眠かったです。ブースの設営をしながら自分がマスキングテープと糊しか持っていないことに気がついて焦ったりしていました。あとポップも忘れたし、無料配布も半分忘れてきて、途中で終わってしまった……。

 

空気はマッタリ。時折流れるジュディマリににこにこしながらすわっていました。目つきがわるくて近寄りがたかったらほんとうにすみませんでした。いつもよりちょっと今日はいかつかったかもしれないです。文フリはゆるふわでいきたい。

 

朝一番で崩れる本棚さんの「崩れる本棚No3.5」と深海の記憶さんの「響作2」をいただいて。あとはウトウトしたりたまに離席して買い物行ったりと、比較的マイペースにぼっちしてました。楽しかったです。

 

テキレボは見本誌コーナーが見やすくていいですねえ。

 

そして今回参加して思いましたが、二回目になってテキレボも空気がある程度定まってきたのでは、と。自分は一応分類上「純文学」で文フリなども申し込むのですが、そういう、もの(?)に比べてエンタメの盛り上がりがすごかったかなあと思います。

 

かくいうわたくしも買ったものはファンタジーばっかり。桜沢麗奈さんの「七都」シリーズ、1巻2巻3巻、3冊買わせていただきました。やっほー。読むぞー。昔のコバルト風ファンタジーと聞いて読まないわけにはいかないのです。

 

そんなわけで、もしや場違い?ともちょっぴり思いました。

冊数はそれなりに出たのですが、やはり顔見知りのかたが多いのも事実。一般参加のかたの♡までつかみきれなかった。やっぱり内容をわかりやすくするようなポップが必要かなあと思うのですが自分の作品をアピールするための形容詞ってなんか……なんか苦手でうまいこと思いつけないのでした。

 

思ってなくても適当言って煽ればそれなりの反響を得られることはわかるのですが、そうしたくないなあというのもあります。必要以上に誤解や反発をわざわざ招いてまで、また先入観を下手に植え付けてまでわたしは自分の作品を広めたいのかという問題もありますし。

 

とはいえ、もう少し新刊出たら嬉しかったかなあとは思います。ブースでラプラスを読み返しながらちょう面白いってにこにこしてました。エンタメなんですよね、って。

 

内需が煮詰まりすぎるのも考え物です。排他的になってしまえばそこで終わりですし。あと、お買物券やなんかの情報も、1に参加したこと前提のような説明不足の印象も受けました。また、これは一般参加のかたにはぜんぜん周知されてなかったようにも感じましたね。

 

いいサービスがたくさんあるのに、もったいないなあと。

とまれ、スタッフさん、ほんとうにお疲れ様でございました。

 

 

考え始めると口も悪くなりがちなのでテキレボのレポートはこんなものでお許しください。なお、ブースの写真なんかも撮ったのですが、いつもとあまりにも変わり映えしないので割愛します。

 

 

 

 

さて、次のイベントは文フリです。おそらく三か所ほどに寄稿と自ブースがありますので、随所でまた新しい作品をお目にかけることができるかと思います。

 

……でもですね、一か月以上あると、なんかできるんじゃないかった思い始めるんですよね。

 

さて。正直めちゃくちゃ忙しいから、まだ確定したことは言えませんが、文フリ初頒布物を自スペースでご用意できるよう、ちょっとがんばってみようかなと。もちろん『ラプラスの新悲劇』は新刊なのですけれど。あまり期待しないでマテ、続報、ということで。

あっそういえば『ドライ・メライ・ドーリーズ』増刷は、文フリには必ず間に合わせますので!
 

 

それでは再びの入眠。

本日はお疲れさまでした! ヲンブルペコネの本をお楽しみいただけますよう!

 

 

 

落山 羊

2015年10月4日日曜日

『ラプラスの新悲劇』抜粋&紹介


こんばんは。

ヲンブルペコネはいろいろな苦難とかを越えて、未だに新刊が出るとは(こわくて)言えないのですが、七割がた出ます。なんと現物が手元に届くのはおそらく8日!テキレボは10日!

ぎりぎりなのはもうすべてこの羊めが悪いのでした。

いろいろ立て込んでいて頭がぽかーんとしてしまって、とんでもないことをやらかしていたりしてました。元気です。先程起きました。

 

テキレボ2は10月10日土曜日、浅草は台東館での開催でございます。

ヲンブルペコネのブース番号はC-36】!

 

 

今回はイベント前ですので、新刊の内容を抜粋して紹介する仕様です。

 

 

『ラプラスの新悲劇』

文庫判・本文136頁 頒布価格400円

――「悲劇」の再解釈をこころみた、ポップでギャングで立体的な極彩色悲劇の短篇集。「あなたは生きているのか?」全五篇収録。

 

ということで、煽っている作品紹介です。

個人的にこの作品集でやりたかったことはやりつくせて、とっても満足のいく出来になりました。

そうですね、今までの作品がわりあい「うつくしさ」というところに重きを置いたからこその「醜悪さ」を開いてきたとすると、今回は「醜悪さ」のために「醜悪さ」あるいは「かわいさ」を開きました。わたくしは特に自分の作風と離れたつもりはないのですが、客観的にみると「ドライ・メライ・ドーリーズ」や「うつくしき貌」などからはぐーんと離れているのでご注意ください。

 

まあ注意書きなどは野暮ですけれど。読んで感じていただければ嬉しいです。
どんとしんくふぃーる……。

 

「あなたは生きているのか?」

 

読んで、なんだありきたりだなと思うこともあるかもしれませんが、優れた悲劇はわたくしなぞが描くまでもなく研ぎ澄まされて生み出されてきたものです。それを揶揄するつもりも一切なく、むしろ慕っているということを感じてもらえればうれしいなあと思います。多くを語るにほんとうに向かないテーマだなと思うので、今回は宣伝に苦労しているわけです。

 

裏テーマは幼児性、ポエム、それから深層、です。

 

嘘と真実の境界線のなさ、表層と深層の区別されなさ、大切なことたくさん書けたかなと思います。とてもベタなモチーフを多用して、それらをわかりやすく描きだすこと、楽しかった。筆がノリすぎて時おりずっこけているようなところもありますが、若さです。

さて、野暮天の語りはもううんざりでしょう。抜粋に参りますね。

 

収録順は、

 

・豚の巡礼記Ⅱ
・アップルズ(再録作品)
・ロリポップ2015
・回転性盲目による社会のための回天革命テロリズム
・豚の巡礼記Ⅰ

 

と相成りました。前回紹介からちょっとタイトルが変わっているものもあります。

 

◆豚の巡礼記Ⅱ

 扉を押し開けると、すぐ横に銀色の盆を捧げ持ったカシャが佇んでいた。息を呑んだ。彼女は気配というものをまったく纏っていないようだ。ただただ茫洋とした不安の塊が、肉を成し、意志を持たぬままに歩き、生きているふりをしているようだ。カシャは、私が抑えたままの扉をすり抜けて、ベッドサイドの机に銀の盆を置いた。少しの音も立てず、盆を机の天板と平行に、まっすぐと下ろした。それから急須を横に置き、盆に載せてあった湯呑をひっくり返す。お茶を注ぐ時も、この部屋は、建物は、静寂の裡にあった。私は息をつめたまま扉の陰で彼女を見ていたが、一連の動きを終えたカシャも、そのままベッドサイドから私を見つめている。

 

 

◆アップルズ

 小桃が小さく咳払いをした。この間に、小桃は「林檎と人身事故の関係」を結んだに違いない。言う、「人身事故によってひとが反転するとして、つまり、どうなるかというと血がバアーッて出て、ひっくり返しになるんだけど、それは林檎と同じで、赤が外っかわで白が内っかわってことで、ひっくり返しになったひとが林檎と同じと言うことは、ひとをひっくり返しにすることができる人身事故と林檎は、み、み、密接な関係があって、詳しいことは難しいから省くんだけど、えっと、人身事故と林檎は、親戚……みたいなもので、ひっくり返しのひとと林檎はだいたい同じということなの」。

 

 

◆ロリポップ2015

街のケーキ屋さんのシャッターは閉まっていた。街のケーキ屋さんのシャッターは、シャッターの段に合わせてピーコックグリーンとコーラルピンクに塗り分けられていた、ボーダー、モコは街のケーキ屋さんのシャッターを滅茶苦茶に蹴りまくった。がしゃんがしゃんという耳障りな音が近所中に響き渡る、日付変更から十分、モコの二十四歳の生誕祭が幕開けなしに幕引きを迎えてから十分、悲しみと極彩色の熱帯夜が、モコの19センチの足から繰り出される超人的なスピードとキレ・重みを兼ね備えたキックで足蹴にされていた。失われてしまったものの象徴を打倒したところでモコのもとへは何も帰らないことを承知で、しかし持て余す悲哀のためにモコは街のケーキ屋さんのシャッターを蹴りまくり、ぼこぼこにするのである。通報される前に、モコはしゃきしゃきとシャッターの前を離れた。次なる標的を探す血に餓えたモコ足は、キティちゃんの健康サンダルで武装している。

 

 

◆回転性盲目による社会のための回天革命テロリズム

 立ち上がって、半周回って、ゲロを吐いた。明晰夢だ。ゲロは目の覚めるようなアップル・グリーン。スライムにそっくりだった。ぴかりは晩御飯にはハンバーグを食べたはずだったけれど、お腹のなかではいろいろないろいろが働いているから、きっと、こうなっても不思議ではなかった。気持ち悪い、それから、眠たい。からだは軽い、もっともっと回転したかった。おかあさんがいないのが、少しだけ心細い。おかあさんは、どうしたら夢から覚めることができるのか、教えてくれなかった。今度は聞かなくちゃならない。だって、いま、ぴかりはほんとうに、泣きそうなのだ。

 こ・わ・い。

 

 

◆豚の巡礼記Ⅰ

 涙を拭うこともできず、萎えきった手で懸命に、私はマリの箱を取り出した。ミントグリーン、オレンジ、レモンイエロー、パステルカラーのラムネ菓子を三粒、飲みこんだ。香水は持っていないが、たくさんの香りを吸い込んだ私の呼気はすっかりジャスミンに侵されていたから、唾とともにえもいわれぬ香りが口中に広がった。
 ああ、ああ、目が回る。悲しい、嬉しい、寂しい、辛い、苦しい、穏やかだ、そして楽しい、気持ちがいい、あっ、いい、優しい、痛い、焼け付きそうだ。神よ、彼方はそこにいらっしゃるのですね。私の、拙私の背中に張り付けた耳で、どうかお聞きください。

 

 

 

さて、お気に召すものはありましたでしょうか?

抜粋しにくいんです、今回。一段落、一文、やったら長いものが多くて、紙面は真っ黒です。いままでの作品集のなかでは文字数がいちばんです。


そして読んでいただいておわかりかとは思いますが、今回の作品はこんな感じです。当社比、というか過激かつ飯マズかつ若干下品な物言いが散見されますので、苦手なかたにはご注意いただきたいかなあと思います。表紙を落ち着いたものにしてしまったので、こう、だますようなかたちになるとさすがに心苦しいので!

そんなわけで純文学にスペースをとった落山羊でございました。テキレボ当日、ぜひ遊びにきてくださいね!

かつ、無料配布スタンプラリーに参加しておりますので、スタンプ構えて待っております。無配も三種類ご用意する周到ぶりを見せたいです(願望)。無料配布の新刊は「おとスクラップ・テンプル」という不思議?な詩集です。京都旅行の思い出?を詩にした小冊子です。

こちらも面白いものになりましたので、スタンプラリーしにきてくださいね~。

 

それではまた!

 

 

 

落山 羊